宿題の取り組み状況をICTツールで可視化課題だった家庭学習の進捗管理をIT化し
業務効率化に成功

塾長/藤田先生

寺子屋いなふ(福岡県那珂川市)

塾ベース情報

  • 指導形態:個別
  • 生徒の受講目的:定期テスト・受験
  • 生徒総数:非公開
  • 対象科目/コース:数学・英語・理科
  • 対象学年:中学1年生〜高校3年生
  • 月謝:3,000円〜4,000円(1時間あたりの受講料)

10秒でわかる!活用のポイントサマリ

  • 課題だった宿題の取り組み状況を『スタディサプリ』で可視化。得られたデータを日々の授業や学習の促進に利用
  • 『スタディサプリ』を通じて、授業前の予習・授業後の復習を徹底。1回の授業の学習効率を高める
  • スタディサプリでの勉強の合間に、生徒と一緒にゲームをする機会を用意。生徒との信頼関係を、遠隔指導でも構築した

課題カテゴリ

  • 学習進捗の可視化
  • 業務効率化
  • 学習サイクルの効率化
before
after

インタビュー記事

導入したきっかけ・導入前の一番の課題

宿題を出した後に塾側でできることは、ただ「祈る」こと。
家庭での学習状況を管理するためのツールを模索

当塾は、先生一人につき生徒一人の手厚い個別指導を、全国どこからでも受けられるオンライン個別指導塾です。ホームページなどでは「ゲーマー特化型家庭教師」と謳っているように、わからないところは生徒の好きなゲームに例えて解説するなど、ゲームへのアプローチを勉強に落とし込み、「勉強=攻略」と思い「効率よく敵を処理して脳のレベルアップ」ができるような関わり方と指導を意識しています。また、指導する上では「確実に解ける単元を持つこと」「試験本番で解けるようになること」を大切にしており、そのレベルに達しない限りは次の単元に進まないことも。問題演習とその解説に時間を割いた授業を展開し、正答率と回答スピードが合格レベルになるまで、練習をくり返します。
カリキュラムの多少の遅れは止むを得ないとはいえ、最近は習ったことを忘れてしまう生徒も多く、前の授業で教えたことを次の授業でまた教えるというように、授業の進行面で課題を抱えていました。これだと授業が非効率ですし、何より授業を受けている時間がムダです。また、学習習慣を構築するために宿題を出していましたが、取り組み状況を確認できないことがもどかしく、気づかぬうちに大きなストレスになっていました。というのも、授業数の多い集団授業は宿題の取り組み状況も確認しやすいですが、週1〜2回の個別指導ではそうはいきません。宿題に取り組んだかどうかを確認するには、次の授業まで待たなくてはならず、塾側でできることはただ「祈る」だけ。そんな状況の中、指導の質を高めるため、またこれまで踏み込めなかった宿題を管理するために『スタディサプリ』を導入しました。

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導入してよかったこと

詳細かつ都度ごとに宿題の取り組み状況を把握し、
生徒への関わりに生かす

『スタディサプリ』は授業の復習、予習用の教材として活用しています。復習という点では、自前で用意した練習問題プリントを宿題として出していますが、プリントの前に『スタディサプリ』の講義動画を視聴させることで、授業内容をきちんと理解した状態で宿題に取り組むことができています。なかには、解けない問題があった時に、『スタディサプリ』の講義動画を視聴するという生徒も。想定していた活用方法とは異なりますが、『スタディサプリ』を積極的に活用する動きが見られたのはうれしい誤算でした。 予習という点では、授業の範囲に合った講義動画をあらかじめ指定して、授業前の視聴を促しています。学習内容に事前に目を通すことで、実際の授業で効率よく理解できますし、指導効率が上がったことで、より発展的なレベルまで指導できるようになりました。『スタディサプリ』を授業後、授業前に活用したことで学習内容に触れる機会が増え、その結果生徒の理解も格段に早くなったと感じます。
また、これまで見えにくかった宿題の取り組み状況を、詳細かつ都度ごとに可視化できるようになったのは大きなメリットです。「何月・何日・何時・何分」という単位で学習内容を把握できるので、「本当に取り組んでいるのかどうか」と邪推することもなく、ストレスも軽減されました。仮に「確認テスト」の正答率が低かったとしても、『スタディサプリ』を開いて勉強していたのは事実。生徒の取り組み状況をもとに宿題への取り組みを促したり、保護者と連携して働きかけたりと、関わり方も大きく変わりました。

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生徒や保護者の変化・声

定期テストの点数が前回よりも20点アップ。
点数以上の価値を実感

『スタディサプリ』を導入してからわずか数ヶ月、一人の生徒に変化が現れ始めました。その生徒は数学に対して苦手意識を抱えていたのですが、その原因を探っていくと、計算ミスや計算スピードの遅さが目立ちました。これでは受験では戦えないと考え、1学期の定期テストまでに克服することを目標に、自作の計算問題と『スタディサプリ』で学習をスタート。応用問題や発展問題を教えるよりも、まずは計算問題に絞り、「確実に解ける」という自信がつくよう意識しました。生徒の理解度を都度確認しながら、レベルに合った指導を続けた結果、定期テストの計算問題で全問正解、前回の定期テストから20点もアップ。目標としていた平均点までは届かなかったものの、大きな自信になったようです。保護者にとってみれば、決して満足できる点数ではなかったかもしれません。しかしながら、計算ミスをすることなく、時間内にすべての計算問題を解けたことには、点数以上の価値があるはずです。この成功体験が成績アップにつながると信じています。だからこそ授業の前後に保護者とコミュニケーションをとる機会の中で、数字からは見えない生徒の頑張りはしっかり伝えています。
オンラインの個別指導塾は、どうしても生徒と直接対面する機会が少なくなりがちです。現在はオンライン会議アプリや書画カメラなどを駆使して生徒を指導していますが、できる限り生徒の「横」で並んで指導するような距離の近さを意識しています。また、授業時間外には、保護者の理解を得て、生徒と一緒にゲームをすることも。お互いゲームが好きということもありますが、勉強の合間にこうしたコミュニケーションを挟むことで、信頼関係の構築に努めています。生徒にとっても、ゲームの時間を楽しみにしているようで、勉強やスタディサプリを頑張るモチベーションにつながっているのかもしれません。

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profile

寺子屋いなふ(福岡県那珂川市)
藤田 裕介先生

「ゲーマー特化型家庭教師」として、先生一人につき生徒一人の手厚い個別指導を行うオンライン個別指導塾。「ゲームばかりしていて子どもの成績が心配」「ゲームに夢中で全く勉強しない」という保護者の悩みに対して、日々の勉強はもちろん、ゲームや親子関係についてアドバイスすることも。自身のゲーム経験で培った優先順位や攻略方法、段取りなどを勉強に落とし込み、勉強の勝ちパターンを二人三脚で実現する。

※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。