煩雑だったオペレーションを一本化講師の業務負担を軽減し
業務効率・指導の品質向上に

代表/佐々木先生(写真左) 総務部長/石塚先生(写真右)

学習塾クセジュ(千葉県柏市)

塾ベース情報

  • 指導形態:集団
  • 生徒の受講目的:定期テスト・受験
  • 生徒総数:約540名
  • 対象科目/コース:国語・数学・英語・理科・社会/小学部・中学部・自宅学習コース・東葛飾中受験対策クラス・中高一貫コース・中学部 アドヴァンストクラス・高校部
  • 対象学年:小学校3年生〜高校3年生
  • 月謝:6,600円〜48,400円(科目や学年によって異なる)

10秒でわかる!活用のポイントサマリ

  • アンケート機能を利用した生徒への連絡や宿題配信を『スタディサプリ』で一元化。講師の負担を軽減しながら、生徒とのコミュニケーションを効率化する
  • 『スタディサプリ』をテスト・授業の事前学習として利用。児童・生徒に「できた」「わかった」という成功体験を与える
  • 『スタディサプリfor TEACHERS』で個々の苦手や理解度を事前に把握した上で、実際の授業の組み立てや生徒指導に活用

課題カテゴリ

  • ICTツールの見直し
  • 業務効率化
  • 学習進捗の可視化
before
after

インタビュー記事

導入したきっかけ・導入前の一番の課題

生徒の学力や進路が多様化。
ICT教材の活用方法の見直しを検討

当塾は、今から約40年前に「生徒の人生を変える塾を作ろう」という創業者の思いのもと、千葉県流山市江戸川台で誕生した学習塾です。当時は詰め込み型の指導を行う学習塾が多い中で、当塾はテストや受験の先にある人生と向き合い、幅広い教養を身につけることに主眼を置いた授業を展開してきました。近年は、今後必要となるICTスキルを育成するために、様々なICTツールを積極的に導入。中学生の理科・社会ではオンライン授業を導入するなど、授業や宿題を通して日常的にICTツールに触れる機会を設けています。しかしながら、複数のICTツールを運用していたこともあって、オペレーションが煩雑だったのも事実です。児童・生徒への連絡、課題送付はこのツールを、テキストや資料の送付は別のツールを、リアクションがあったら都度ツールを確認するというように、用途や目的に応じて各ツールを使い分けていたため、ICTに慣れていない講師にとっては大きな負担となっていました。
『スタディサプリ』を導入する決め手となったのは、児童・生徒とのコミュニケーションを一本化できるところです。児童・生徒への連絡、資料の送付、宿題の配信といった業務を一つのツールでカバーできることに加えて、これまで見えづらかった家庭学習の取り組み状況や、一人ひとりの苦手、理解度を把握できるのは塾にとって大きなメリット。『スタディサプリ』を導入することで、問題の作成や採点といった業務負担も軽減され、授業の質の向上やフォローの充実が期待できると考えて導入しました。

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導入してよかったこと

学習内容や生徒とのやりとりを「見える化」し
業務効率・指導品質の向上につなげる

導入後は『スタディサプリ』に慣れさせるために、小学生の算数と中学生の理科・社会に絞って、活用をスタートさせました。小学生の算数では、授業内容を範囲とした「計算テスト」を毎週実施していますが、その準備として『スタディサプリ』の講義動画と「確認テスト」に取り組ませています。これまでは紙のテキストを使用していましたが、解説を読んで理解するのが苦手な児童も多く、得意な児童とそうでない児童の学力の差が顕著でした。得意でない児童には、授業の前後の時間を利用するなどして、個別にフォローすることも重要です。とはいえ、個別に対応するには限界があり、どうしてもムダが生まれてしまいます。現在は計算テストの範囲を『スタディサプリ』とリンクさせて、児童の理解を深めるとともに、「『スタディサプリ』で解いた問題がそのままテストに出ている」という状況を演出することで、児童に成功体験を与えることを意識しています。 中学生の理科・社会では、授業の予習に活用しています。これまでは授業の冒頭で導入を設けていましたが、生徒は「ゼロベース」で授業に臨むため、発展的な内容まで踏み込もうとすると時間が足りなくなるという課題を抱えていました。そこで、授業で扱う単元をあらかじめ指定し、生徒は該当する講義動画を視聴してから授業に臨むというスタイルを採用。生徒は事前に前提知識を得た状態で授業に臨んでくるので、導入に時間をかけすぎることなく、発展的な内容を意識した授業を展開できるようになりました。
現在は『スタディサプリ』を浸透させるために、各学年で同じ動きを取っていますが、最終的には子どもたちのニーズに合わせて、個別最適化された課題を配信できるようにしたいです。これを自前で用意しようとするとかなり大きな負荷がかかりますが、『スタディサプリ』を使えば、例えば算数が得意な児童用の課題、あるいは苦手な生徒には計算テストの範囲に合った課題を出すなど、工夫次第でより生徒の実態に即した課題を配信できるようになると思います。

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生徒や保護者の変化・声

『スタディサプリ』から得られた「学びのデータ」を
リアル授業の組み立てに反映

『スタディサプリ』活用のベースができたことで、生徒の勉強に対する姿勢にも変化が現れ始めました。小学生の授業で、これまでふれていなかった発展的な内容をやった時に、何人かの児童はすでにその内容を知っていたのです。児童たちに話を聞いてみると、自主的に『スタディサプリ』の講義動画を見て、授業の先回りをしていたようでした。塾側から課題を提示するということも大事ですが、最終的には、このように児童・生徒自ら講義を選んで取り組むのが理想的な使い方。生徒によって個人差もあるため、講師が意識的に働きかけを行い、塾全体の活用率を底上げしていく必要があると考えています。最近では『スタディサプリ』から得られたデータをもとに授業構成を考えたり、日々の学習指導に活用する講師も増えています。事前に「スタディサプリfor TEACHERS」で一人ひとりの苦手や理解度を把握し、理解が不十分であれば対面でサポート、理解できているようであれば発展的な内容に踏み込むなど、学習のデータを授業の組み立てに役立てているようです。また、『スタディサプリ』の課題に取り組み、「計算テスト」の点数を取れている児童に対しては、クラス全員の前で点数のみならず、課題をしっかりこなしていることをほめる。反対に課題に取り組めていない児童に対しては、個別にフォローしながら、翌週以降の課題実施状況や「計算テスト」の変化を追っていくなど、『スタディサプリ』を使ってきめの細かい生徒指導を行っています。

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profile

学習塾クセジュ(千葉県柏市)
写真左:佐々木 多門先生 写真右:石塚 剛俊先生

目先の点数をアップさせる指導ではなく、長い人生で大きな武器になる教養に結びつく力、そして社会で活躍できる人材育成に焦点をあてた指導を行う学習塾クセジュ。クセジュで身につく力を6つにまとめ、それぞれの教科・カリキュラムでこれらの力を身につける指導を行う。開校以来、地域に根ざした教育を行い、多くの卒業生を社会に輩出。現在は千葉県内で江戸川台教室、柏教室、松葉教室、新松戸教室、我孫子教室の5教室を展開する。

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