塾で教えられない科目を『スタディサプリ』でカバー個別指導とサプリを組み合わせた指導で
生徒が長く通える個人塾を目指す
(神奈川県横浜市)
塾ベース情報
- 指導形態:集団 個別
- 生徒の受講目的:定期テスト・受験
- 生徒総数:約70名
- 対象科目/コース:国語・数学・英語・理科・社会/小学校6年生集団授業・中学生集団授業・個別指導1:2・個別指導1:1
- 対象学年:小学6年生〜高校3年生
- 月謝:3,850円〜31,900円(指導形態や学年によって異なる)
10秒でわかる!活用のポイントサマリ
- 個別指導と『スタディサプリ』を組み合わせて、大手予備校に負けない個人塾の指導スタイルを実現
- アルバイト講師でカバーできない科目の穴埋めとして『スタディサプリ』を利用
- 高校生になっても通い続けてもらうため、また意欲的な高校生との関係を保つために『スタディサプリ』を提供
課題カテゴリ
- 対応科目のカバー度UP
- 人手不足の解消
- 業務効率化
インタビュー記事
導入したきっかけ・導入前の一番の課題
専門的な指導スキルを要する大学受験の指導。
「教えられない」科目をどのように穴埋めするか
当塾は、神奈川県横浜市緑区・長津田にある地域密着型の個人塾です。小学生から高校生までを対象とし、定期テスト対策や受験対策など、生徒の目的に合わせて集団授業と個別指導を行っています。開校するにあたって検討したのは、高校生の受験対策を行うかどうか。高校生ともなると、それまで通っていた個人塾を辞めて、大学受験を専門とする大手予備校・塾に通うのが一般的です。しかしながら、高校生になっても当塾に通い続けたいという生徒も多く、当塾の未来を決める分岐点にいることを実感しました。
というのも、大学受験レベルの指導は、高校受験と比較にならないほど難しいもの。大手予備校・塾であれば、大学受験を専門とする講師を採用することもできるでしょう。しかし地域に密着した個人塾の場合、そういった講師と出会うことは困難です。そこで、大学に合格した卒業生とその紹介者をアルバイト講師として採用し、受験を通して得た知見とノウハウを高校生の個別指導で発揮してもらうことを考えました。
講師のなかには難関私立大学に合格した卒業生もいますが、どんなに優秀でも受験で選択していない科目まで教えるのは現実的に不可能です。生徒の期待に応えるためにどうしたらいいかと頭を抱えていたところ、『スタディサプリ』の存在を知りました。アルバイト講師にヒアリングしてみると、その講師は予備校に通わずに、個別指導と『スタディサプリ』を併用していたというのです。その言葉をヒントに辿り着いたのが、個別指導と『スタディサプリ』を組み合わせた指導形態。アルバイト講師が指導できない科目をカバーするために、『スタディサプリ』を導入しました。
導入してよかったこと
高校卒業まで通い続ける価値を提供。
長期的な視点でアルバイト講師を採用する
導入してよかったのは、大学受験まで指導できるようになったことで、小学生・中学生・高校生と長期にわたって生徒との関係性を構築できること。大学受験まで指導することで、高校卒業まで通い続ける価値を提供し、大学に合格したあかつきにはアルバイト講師として採用することまで見据えています。
地域密着型の個人塾ということもあり、小学生で入塾した生徒の多くは、その後中学受験、高校受験まで在籍します。『スタディサプリ』を導入する前は、高校生になると生徒との関係性が途切れてしまっていましたが、その後もつながりを保てるようになったのは大きな変化。『スタディサプリ』を導入するという決断は、長期的な視点で考えると、自社の経営にとって大きなプラスになると確信しています。
自分自身でも『スタディサプリ』の講義動画を視聴してみましたが、高校講座はとにかく充実しています。大手塾・予備校で数々の実績を残してきた講師の授業はわかりやすく、また4段階のレベル別講座になっており、教科書レベルからハイレベルまで揃っています。理科や社会、難関国公立・私大対策講座もカバーされていて、大手予備校の指導と遜色ない教材です。
『スタディサプリ』の活用法は基本的に生徒に任せており、塾の関与は多くありません。というのも、集団授業と個別指導を行いながら、1人で各種校務を行っているためです。個別指導のコマ管理、保護者面談、月謝請求……1人で70人を見ながら、生徒一人ひとりの学習の取り組み状況を把握したり、宿題配信を行ったりするマンパワーがないため、生徒主体で取り組んでもらっています。
生徒や保護者の変化・声
個別指導と『スタディサプリ』の併用で
大学に合格した生徒を講師として採用する循環を構築
『スタディサプリ』は優れた教材です。講義動画を見て自主的に勉強を進めてほしいと考えてはいるものの、目的意識を強く持っている生徒ばかりではなく、せっかく契約してもほとんどログインしない生徒もいます。管理画面『スタディサプリ for TEACHERS』で学習履歴を見てみると、何も言わなくても取り組む生徒とそうでない生徒の差が顕著に出ていますが、ある種想定の範囲内。たとえ数人だったとしても、予備校ではなく、当塾に通うことを選択してくれた生徒の期待に応えられたことをポジティブに捉えています。
別の言い方をすれば、『スタディサプリ』に積極的に取り組むかそうでないかで、未来の講師候補を効率的に見極められるバロメーターを手に入れたとも言えます。当塾の個別指導と『スタディサプリ』を併用した生徒が大学に合格し、今度はアルバイト講師としてその経験を高校生に還元していく。そんな展開を期待しています。
今後の課題は、『スタディサプリ』を使えていない生徒への働きかけ方。どんなに強く働きかけたとしても、本人の意欲がなければ効果は薄いでしょう。とはいえ、「勉強できるようになりたい」という気持ちが現れた時、「何から勉強すればいいかわからない」と助けを求めてきた時に支えられるよう、『スタディサプリ』との契約は残しています。
塾側で学習プランの作成、学習の進捗管理、宿題配信、アドバイスといったコーチングサービスを付加することで、生徒の活用状況は大きく変わるとは思いますが、現状のマンパワーでそれを行うのは難しく、また料金設定も検討しなければなりません。保護者や生徒のニーズをヒアリングしながら、現在の活用方法に磨きをかけて、生徒を支えていきたいと考えています。
リーガル学習塾(神奈川県横浜市)
柄沢 大輔先生
塾や予備校での指導経験をもとに、2019年に独立。小学生から高校生まで、約70名の生徒が通う地域密着型の個人塾。「がんばれ」という精神論ではなく、「何をやるべきか」「何をやらない方がいいのか」を具体的に指導し、生徒の意欲を引き出すことを心がける。教壇に立つアルバイト講師は、柄沢代表が教えた卒業生とその紹介者。生徒と同じ視点に立った指導で、学校の定期テストから中学・高校・大学受験までをフォローする。