復習メインの対面授業から、予習メインの自立型個別指導へ移行生徒のニーズやつまずきを把握したフォローで個人指導塾ならではの価値を提供

塾長/東先生

Mushin Study(沖縄県名護市)

塾ベース情報

  • 指導形態:自立
  • 生徒の受講目的:定期テスト・受験
  • 生徒総数:31名
  • 対象科目/コース:国語・数学・英語・理科・社会/小学生コース・中学生コース・高校生コース
  • 対象学年:小学6年生〜高校3年生
  • 月謝:10,000円〜25,000円(学年によって異なる)

10秒でわかる!活用のポイントサマリ

  • 復習メインの対面授業から、予習メインの自立型個別指導へ移行。『スタディサプリ』を軸にした習熟度別の指導を実施
  • インプットとアウトプットをくり返す学習サイクルを採用。同じ問題を短いスパンで解くことで、確実な定着を促す
  • 講義動画を視聴した生徒に講師が問いかけを行い、生徒に「気づき」を与える。個人指導塾ならではのフォローの手厚さに注力

課題カテゴリ

  • 学習サイクルの効率化
  • 対応レベルの網羅度UP
  • 人手不足の解消
before
after

インタビュー記事

導入したきっかけ・導入前の一番の課題

学力上位層の指導が手薄になり、対面授業の限界を痛感。
たどり着いたのは、映像授業を使った「習熟度別指導」

当塾は中学生から高校生を中心に、定期テスト・受験対策に対応した自立型個別指導を行う個人塾です。生徒一人ひとりに固定の学習スペースを用意し、学校の授業の進度に合わせた先取り学習を行っています。
『スタディサプリ』を導入する前は、10〜15名を対象に復習メインの対面授業(一斉授業)を行っていました。対面授業には対面授業ならではの臨場感もあって生徒の満足度も高かったのですが、どうしても学力下位層に応じた指導をしなければならず、上位層の指導が手薄になっていました。
通塾してくれる生徒全員の学力を伸ばしたい。そんな想いを抱えながら、たどり着いたのが習熟度別の指導。習熟度別であれば、上位層は授業に退屈することもなく、下位層は周りを気にすることなく自分のペースで学習することができます。
しかしながら、一人で塾を運営している以上、個別に授業を行うわけにはいきません。そこで、自分のペースでくり返し視聴できる映像授業を導入することにしました。様々な教材を検討した結果、『スタディサプリ』のコンパクトさに目を惹かれました。他の教材と比べて、1講義あたりの動画時間が短いため集中力を保ちやすく、また部活動などで30分しか時間が取れないという生徒でも受講しやすい点に魅力を感じました。
生徒世代が慣れ親しむ「動画」とはいえ、これが1時間〜1時間30分となるとハードルも高くなりますが、尺の短いチャプター形式の動画であれば、「とりあえず1本見てみよう」という気にさせることもできます。さらに塾側もチャプターで取り扱っている内容を把握しやすいため、生徒への声かけに生かすことも可能です。軽い気持ちで動画を見始めた生徒が、いつの間にか長時間取り組めるようになっていたということも珍しくありません。『スタディサプリ』はコンパクトだからこそ、勉強のエンジンになると実感しました。

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導入してよかったこと

対面授業から自立型個別指導に移行したことで
受け入れられる生徒数が倍に

導入してよかったのは、受け入れられる生徒数が増えたこと。それまでは、私一人で指導しているということもあり、対面授業を行うとなると15名が限界でした。時には入塾希望者をお断りしたこともあります。『スタディサプリ』の導入をきっかけに、指導スタイルを対面授業から自立型個別指導に変えたことで私自身の役割も変わり、これまでの「授業をする」から、生徒のニーズやつまずきを細かく把握して「フォローする」ことがメインになりました。その結果、受け入れられる生徒数が倍に。今後スタッフの増員も視野に入れており、より多くの生徒を受け入れられると感じております。『スタディサプリ』の導入が、経営の安定につながりました。
当塾では、『スタディサプリ』を軸にした学習サイクルを回すことで、学力アップを図っています。授業の冒頭でテキストの問題や「確認テスト」を使って前回授業を振り返り、次の学習内容の講義動画を視聴。動画を視聴した生徒に私から学習内容に対する問いかけを行った後で、「確認テスト」に取り組ませます。このサイクルのポイントは、“同じ”教材の問題をくり返し解かせること。講義動画の内容を100%理解させるために、同じ問題にくり返し挑ませて定着を促しています。
さらに、講義動画視聴後の声かけも重要なポイント。「どんな内容の講義だった?」「先生に説明して」と生徒に質問を投げかけ、生徒自身に説明させています。この取り組みのおかげで、生徒は自分の頭の中を整理することができますし、こちらから解き方のポイントを伝えることで新たな気づきも得られます。『スタディサプリ』は個人でも契約することができますが、インプット→アウトプットのサイクルを独力でこなせる生徒はやはり多くありません。このように塾側が関与し、「会話しながら振り返りをする」ことに塾で導入する意味を感じています。講義動画を視聴したら声をかけられる、ということを生徒もわかっているので、より集中して取り組むようになりました。

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生徒や保護者の変化・声

中学生で英検準2級・2級を取得する生徒や
定期テストで学年一位になる生徒も

『スタディサプリ』を導入したことで、これまでできていなかった先取り学習ができるようになりました。「スタディサプリ for TEACHERS」で生徒の学習履歴を見ていると、特に英語の進捗が早く、中学2年生の段階で中学3年生の内容まで終えている生徒もいます。なかには英語外部検定試験の準2級・2級などに挑戦する生徒や、高校生の学習範囲まで到達している生徒も。一方で下位層の生徒は、学校の授業でわからなかったところを『スタディサプリ』の講義動画で振り返り、理解を深めています。私が振り返りをサポートすることも可能ですが、全員分行うのは現実的に不可能です。講義動画があるおかげで、生徒は自分のレベルや課題に合った振り返りができるようになりました。また生徒がどの講義動画を見ているかということもひと目でわかるので、私もその内容を頭に思い浮かべながら適宜コミュニケーションを取って指導するなど、効率的に指導できるようになりました。その結果、上位層の成績は大幅にアップし、定期テストで100点を取る生徒が続出。学年一位を取る生徒も現れるなど、単なる暗記に頼った指導ではなく、本質的な指導を提供できていると実感しています。
個人指導塾を取り巻く環境は大きく変化し、これまで以上に生徒の獲得競争は激化することが予測されます。大手予備校や地方予備校と渡り合うには、それらにはない、個人指導塾ならではの価値を提供しなければなりません。当塾のように、生徒一人ひとりのニーズやつまずきを把握して、それぞれの学力に合った指導を行うのもひとつの選択肢でしょう。
今後の展望としては、名護市でも中学受験ニーズの高まりが予想されるため、塾としてどのように動くべきかを検討しています。また、県内・県外大学進学を希望する高校生も多く、大学受験対策を充実させることも考えています。どちらの方向に進んだとしても、より多くの生徒を受け入れるにはスタッフの増員が欠かせません。『スタディサプリ』を導入したからこそ、経営者として取れる選択肢が広がったと考えています。

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profile

Mushin Study(沖縄県名護市)
東 邦豊先生

中学生から高校生まで、補習塾と進学塾の機能を兼ね備えた個人指導塾。タブレット端末を設置した固定席を生徒一人ひとりに用意し、個々の学力や課題に合わせて学習を支援する自立型個別指導を採用。「通塾してくれる生徒全員の学力を伸ばしたい」という想いのもと、生徒一人ひとりのニーズやつまずきを把握して、細かく指導するという個人指導塾ならではの価値を追求する。

※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。