生徒の取り組み状況をランキング形式にして公表「学びのデータ」を活用して生徒の競争意識をかき立てる

塾長/岸本先生

学習塾S8(兵庫県姫路市)

塾ベース情報

  • 指導形態:集団
  • 生徒の受講目的:定期テスト・受験
  • 生徒総数:21名
  • 対象科目/コース:国語・数学・英語・理科・社会/小学コース・中学コース
  • 対象学年:小学1年生〜中学3年生
  • 月謝:非公開

10秒でわかる!活用のポイントサマリ

  • 「対面授業」「確認テスト」「フォローアップ配信」を組み合わせた学習サイクルで、授業内容の確実な定着を目指す
  • より積極的な活用を促すために、宿題の取り組み状況をランキング形式で公表。生徒のモチベーション向上を図る
  • 管理画面上で「確認テスト」の正答率をチェック。生徒の理解度を把握し、必要に応じて対面授業でフォロー

課題カテゴリ

  • 学習進捗の可視化
  • 弱点・苦手の把握
  • 学習サイクルの効率化
before
after

インタビュー記事

導入したきっかけ・導入前の一番の課題

前の授業で教えたところでつまずく生徒。
いかに授業内容を定着させるかを模索

当塾は小学生から中学生を対象に、定期テストや受験対策に対応した地域密着型の個人塾です。ほかの生徒と切磋琢磨しながら勉強できる「集団指導」の良さと、一人ひとりの苦手や不得意に合わせて教え方・伝え方を変える「個別指導」の良さを兼ね備えた指導を行っています。勉強がわからなくて困っている生徒や、成績を上げたいと思っている生徒の力になりたい。そんな想いから、対面授業だけではなく、授業後に復習用の宿題を出しています。しかしながら、出した宿題に「ちゃんと」取り組んでくれているのか、授業の内容を「ちゃんと」理解しているのか、自信が持てませんでした。というのも、授業を進めていると、前の授業で教えたところでつまずく生徒が多かったのです。なかには、通塾する直前に急いで答えを書き写しているような生徒も。数学や英語は積み重ねの教科。前の授業で学んだことを前提に次の授業が進んでいきます。いかに授業内容を定着させるか悩んでいたところ、『スタディサプリ』の存在を知りました。
講義動画と「確認テスト」それぞれ5分程度で取り組めるコンパクトさ、何よりスマホで取り組める手軽さに魅力を感じました。勉強が苦手な生徒にとってみれば、問題集を開くだけ、文章を読むだけでも大変なこと。手軽に、かつ短時間で取り組めるため、授業後の宿題として活用することで、最初のハードルを下げながら授業内容の定着を図れるのではないかと考えました。

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導入してよかったこと

宿題の取り組み状況を可視化する。
競争意識が生徒の心に火をつけた

『スタディサプリ』を導入してよかったのは、これまでできていなかった宿題(自主学習)の管理ができるようになったこと。当塾では、『スタディサプリ』の宿題配信機能を用いて、対面授業の後に「確認テスト」の配信を行い、生徒の取り組み状況や正答率をチェックしています。管理画面を見ていると、宿題にいつ・何時何分に取り組んだのか、どの程度理解できているのかがデータでわかるので、宿題に取り組んでいない生徒は保護者に連絡する、正答率の低い生徒には「フォローアップ動画配信」を行うなど、データを活用して様々な打ち手を講じることができます。授業内容を理解しないまま次の授業を受ける生徒が少なくなったことで、前回の授業内容に戻る回数が減り、結果的に演習量が増えました。これまで以上に発展問題を取り扱う機会も増え、授業の進行がスムーズになりました。
また、宿題に取り組むタイミングも早期化。記憶を定着させるには早期の復習が欠かせません。以前から「宿題を出されたら早くやろう」と言っていましたが、いつ取り組むかは生徒に任せていたこともあって、なかなか取りかからなかったり、取り組んだとしても塾に行く直前に取り組んだりする生徒が大半でした。そこで、宿題に取り組んだタイミングをランキングにして生徒に公表。この取り組みのおかげで、授業の2日後に宿題をしていた生徒が翌日に、翌日に宿題をしていた生徒がその日のうちに取り組むように。競争意識が生徒の学ぶ意欲を掻き立てたのでしょう。こちらから「早くやろう」と声をかける必要もなくなり、また生徒にとっても声をかけられることがなくなったので、お互いにストレスが軽減されました。ランキング上位の生徒だけではなく、ランキング下位の生徒にとっても「ちゃんとやろう」というモチベーションになったようです。

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生徒や保護者の変化・声

授業内容を定着させる学習サイクルが奏功し、
期末テストで学校平均点を上回る生徒が続出

ランキングは生徒のモチベーションを高めましたが、「早く終わらせる」ことだけが取り組む目的になってはいけません。「総視聴時間」や「初回平均正答率」もランキングにして公表するなど、「質」を追求することの大切さも伝えています。また、管理画面上で「確認テスト」の正答率や、どのように間違えたかを把握してその都度授業でフォローするという取り組みも始めました。生徒の様子を見ていると、「この前『スタディサプリ』で言っていたな」と、講義動画の内容を思い返しながら取り組む生徒も見られ、中位層を中心に学習意欲の向上を実感しています。
授業→「確認テスト」→「フォローアップ配信」というサイクルを回すことで、授業内容の定着も進み、中間テストと期末テストの得点を比較したところ、軒並み学校平均点を上回るという結果になりました。上位層のなかには、宿題として出していない「確認テスト」や講義動画に取り組む生徒も見られるなど、『スタディサプリ』を通じて生徒の学ぶ姿勢も大きく変わりました。
現在抱えている課題としては、すべての教科の土台となる国語をどのように指導していくか。数学や英語と比べると授業時間が少なく、国語を苦手とする生徒も多いものです。国語が苦手な中学生の大半は小学生の単元につまずきを抱えているため、小学4年生の「確認テスト」を追加課題として出すことも。これを対面授業でやろうとすると、生徒を小学生のクラスに入れて指導しなければならず、生徒の負担になるばかりか、当塾のように一人で運営している塾のキャパシティでは現実的に不可能です。生徒だけではなく、塾にとっても学び直しのハードルを下げてくれる教材、それが『スタディサプリ』だと思います。

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profile

学習塾S8(兵庫県姫路市)
岸本 静香先生

小学1年生から中学3年生まで、約20名の生徒が在籍する個人経営の学習塾。集団授業のメリットと個別授業のメリットを兼ね備え、生徒に「勉強ができる喜び」「苦手を克服する達成感」を得られるよう日々指導にあたる。「S8」という名前には、行き止まりの「S」から脱し、前を見て走り続けられる「8」の意味が込められている。

※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。