複雑だったオペレーションを「スタディサプリ」でシンプルに「教える」から「寄り添う」に移行し
個別指導塾の強みを強化

塾長/齋藤先生

SCアカデミー(新潟県新発田市)

塾ベース情報

  • 指導形態:個別
  • 生徒の受講目的:定期テスト・受験
  • 生徒総数:22名
  • 対象科目/コース:国語・数学・英語・理科・社会/おためしプラン・習慣化プラン・学力向上プラン
  • 対象学年:中学1年生〜高校3年生
  • 月謝:14,000円〜30,000円

10秒でわかる!活用のポイントサマリ

  • 授業後の自習時間に『スタディサプリ』を活用。講師はコーチングに集中できるため、業務負荷の大幅軽減に成功
  • 『スタディサプリ』講師陣が執筆した参考書を教材として使用。動画とリンクさせた指導で、学習内容の定着を促す
  • オペレーションがシンプルになったため、講師に求める資質・能力も変化。学生講師を採用し、さらなる規模の拡大を目指す

課題カテゴリ

  • 業務効率化
  • 人手不足の解消
  • ICTツールの見直し
before
after

インタビュー記事

導入したきっかけ・導入前の一番の課題

指導負荷を軽減するために動画教材を導入するも
オペレーションが複雑に

当塾は中学1年生から高校3年生を対象に、定期テスト対策から高校・大学受験対策に対応した個別指導塾です。1回の授業時間は120分で、60分の授業(アウトプット)と『スタディサプリ』を使った60分の自習(インプット)に分けて指導するのが特徴です。『スタディサプリ』は全高校生を対象に、自習時間のインプットに活用しています。以前は授業時間をひと括りにして、インプットとアウトプットを織り混ぜながら指導していましたが、学年が進んでいくと教える内容も高度になり、科目数も多くなることから講師側の授業準備が大変でした。また、一回の授業で理解できない生徒には同じ内容を何度もくり返し伝えなければならず、講師の負担は決して軽いものではありませんでした。
そこで、指導負荷を軽減するために動画教材を導入しました。動画の種類も多く、その点は満足していたのですが、単元によって動画の尺がバラバラで、極端に短すぎたり長すぎたりして、1本の動画で完結しないこともしばしば。動画がどのタイミングで終わるか、講師が常に横について確認しなければならず、コントロールしにくいという課題を抱えていました。そこで導入したのが『スタディサプリ』。動画の種類の多さは言うまでもなく、1本あたりの動画が5分程度と適度な尺、かつ1本の動画で講義が完結するため、講師の指導負荷を軽減しながら、オペレーションをシンプルにできるのではないかと考えました。

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導入してよかったこと

生徒のつまずきにアプローチしやすくなり
個別指導の利点がより際立つ

『スタディサプリ』を導入して良かったのは、これまで以上に解き方の分析や、つまずいている箇所の確認に時間を割けるようになったこと。自習時の指導を『スタディサプリ』に任せることで、講師は生徒の取り組みや理解度を確認するだけでよく、必要に応じて「確認テスト」を見ながらアドバイスを行っています。これまでのように、理解が不十分な生徒につきっきりで指導する必要もなくなり、講師の負担はずいぶんと軽減されました。なかにはスケジュール管理ができない生徒もいるため、勉強に取り組む姿勢や計画の立て方といったコーチングにも注力しています。
また、自習時の空いた時間を使って保護者へ指導報告を行うことも。高校生ともなると、親子間のコミュニケーションも変化し、「子どもがちゃんと勉強しているのかわからない」という保護者の方も多いものです。そのような保護者のニーズに応えるために、当塾では通塾時の会話のやり取りや、学習に対する生徒の姿勢などを毎回保護者に伝えています。これまでは生徒が帰った後に全員の指導報告を行っていましたが、時間が経ったり複数の生徒を見たりしていると、生徒と会話した内容を忘れてしまうことも。授業の中で気づいたことを、タイムリーに報告できるようになりました。
確かに個別指導にとって「教えること」は大切です。しかしながら、生徒の学力や苦手箇所、普段の様子を見ながら生徒に「寄り添うこと」はさらに重要です。生徒によってつまずく場所も違いますし、そのつまずき方も様々です。『スタディサプリ』を導入したことで講師の負担が軽減し、その結果、生徒のつまずきをより細かく多角的に分析できるようになり、個別指導の利点がより際立つようになったと実感しています。

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生徒や保護者の変化・声

講義動画とテキストがリンクしているため
生徒も勉強しやすく、わかりやすい

『スタディサプリ』を導入して大きな変化はまだ出ていません。しかしながら、自分のペースで学習したい生徒からは「教材があるからどんどん進められる。自分に合っている」という声が寄せられました。他にも、自宅で講義動画を見たいという生徒にはテキストをプリントして渡し、どんどん進めてもらっています。『スタディサプリ』は講義動画とテキストがリンクしているため、講師が介入しなくても生徒自身で学習を進められるのが長所です。動画はあってもテキストがない、動画とテキストの内容がリンクしていない教材ではこのようにはいきません。『スタディサプリ』はインプットとアウトプットがシームレスになっているため、生徒にとっても勉強しやすい、わかりやすいのだと思います。
『スタディサプリ』は自習時間での活用がメインですが、授業時間に『スタディサプリ』講師陣が執筆した参考書を教材として使っています。有名予備校・塾で実績を上げてきた講師の著書という安心感もさることながら、講義動画との親和性も高いため、積極的に『スタディサプリ』講師陣の参考書を使っています。動画自体に興味を持てない生徒や、学習意欲が低い生徒もいる中で、参考書と講義動画をリンクさせることで知識習得と学習意欲向上に役立てたいと考えています。
当塾の指導スタイルが「教える」から「寄り添う」に変わったことで、講師に求める資質・能力も変わりました。1対1、1対2の個別指導では、講師の人的リソースベースになるため、採用にあたっては教えられる科目や学力を重視せざるを得ませんでした。しかしながら、コーチング中心のオペレーションであれば学生講師でも十分対応することができますし、生徒自身で講義動画を見て勉強できるので対応科目の幅も広げられます。業務の効率化ができたことで、より多くの生徒を受け入れられるとも確信しています。今後はより多くの生徒数を受け入れられるように講師を増員し、塾の規模を拡大していきたいです。

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profile

SCアカデミー(新潟県新発田市)
齋藤 翔太先生

中学生から高校生まで、約20名の生徒が通う個別指導塾。教室はあえて「塾らしくない」雰囲気で、「落ち着いて過ごせるカフェのような空間」を目指す。授業のほかにスケジュール管理された「自習」の時間を設定し、生徒はそれぞれの課題に応じたインプットを行う。塾名の「SC」は、「Solution(解決)」「Creation(創造)」の頭文字。物事の表面だけでなく本質を捉えて問題を解決する力、柔軟な発想で新しい道を切り拓く力を身につけてほしいという願いが込められている。

※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。