「授業についていけない」という地域の生徒ニーズに応えるためにスタディサプリを導入自立学習型コースの設置により
生徒の受け入れ人数を倍に拡大

塾長/小國 奎馬先生

ほめのば学習塾(岩手県花巻市)

塾ベース情報

  • 指導形態:個別、自立
  • 生徒の受講目的:授業理解・定期テスト・受験
  • 生徒総数:60名
  • 対象科目/コース:国語・数学(算数)・英語・理科・社会/小学生コース・中学生コース・高校生コース
  • 対象学年:小学3年生〜高校3年生
  • 月謝:8,800円〜33,000円 (コース・学年によって異なる)

10秒でわかる!活用のポイントサマリ

  • コロナ禍を契機に授業についていけない生徒が増加。『スタディサプリ』を活用した自立学習型コースを設置し、地域の生徒ニーズに対応
  • 生徒自らが課題を発見し、解決する力を身につけてもらえるよう、「単元テスト」後につまずいた箇所を講師に説明するオペレーションを導入
  • 宿題を出した後は管理画面で生徒の進捗状況を確認。取り組めていない生徒には一緒に講義動画を視聴するなど、コミュニケーションを通じて活用を促進

課題カテゴリ

  • 人手不足の解消
  • 対応レベルの網羅度UP
  • 学習サイクルの効率化
before
after

インタビュー記事

導入したきっかけ・導入前の一番の課題

コロナ禍で授業についていけないという生徒の
ニーズに応えるために自立学習型コースの設置を検討。

当塾は岩手県花巻市にある学習塾です。「学習塾の枠を超え、人生を応援する塾」という理念のもと、勉強はもちろん、学校生活、人間関係、就職、結婚といった人生において当塾が学びの場でありたいという願いを込めて2019年に開校しました。開校当初は1対1の個別指導、1対3の少人数制指導を行っていましたが、講師の人数も決して多くなく、指導に手が回らないこともしばしばでした。当塾の位置する花巻市は中学受験もないため、そこまで教育熱が高い地域ではありません。しかしながら、近年はコロナ禍に伴い学校の授業ペースが速くなり、ついていけない生徒が増えている中で、塾として伴走していかなければ地域のニーズに応えられないのではないかと考えていました。そこで、指導の効率を高めるため、また生徒の幅広い学力層をカバーするために、ICT教材の導入を検討しました。
まずは『スタディサプリ』と他社の教材を無料体験するところから始めました。実際に生徒に使ってもらい、その感想を聞いてみると、『スタディサプリ』はどこを見ればよいかが感覚的にわかりやすく、操作しやすかったようです。最終的に『スタディサプリ』を導入した決め手は講義の質です。解説がわかりやすく、たとえ知識ゼロの状態から取り組んでも理解できる内容でした。これなら、当塾が抱えていた講師不足や地域ニーズの対応といった課題を解決できると考え、『スタディサプリ』を使用した自立学習型コースを設置しました。

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導入してよかったこと

受け入れられる人数が15人から30人にアップ。
通い放題にしたことで、塾での学習時間も3倍に。

『スタディサプリ』を導入してよかったのは、より多くの生徒を受け入れられるようになったこと。個別指導だと中学生15人が限界でしたが、現在30人にまで増えました。また、自立学習型コースは週に何日通塾しても月謝定額制の通い放題のため、ほとんどの生徒が週に2〜3日通塾するようになり、結果的に塾での学習時間も90分から270分と3倍になりました。もちろん個別指導には「生徒がわかるまで丁寧に解説できる」というメリットがあります。しかしながら、生徒によっては1コマ90分の中で学校の授業進度に合わせた復習と、前の学年・単元の復習を同時にやることになってしまい、どうしても時間が足りなくなります。通い放題の自立学習型コースにすることで、より生徒の苦手や課題に寄り添った指導ができるようになりました。また、これまで週に1日しか通塾しなかった生徒が2〜3日通塾するようになり、生徒とのコミュニケーションの量も増えました。
当塾では、はじめに「単元テスト」に取り組み、どこができなかったか、わからなかったかを講師に説明するというオペレーションを採用しています。ここでコミュニケーションを取るメリットは、自分の課題に対して自覚的になれるということ。当塾では「自立的な学び」を大切にしており、自分で課題を見つけ、自分で解決できる生徒を育てたいと考えています。数学を例に挙げれば、式の途中で間違えたのか、最後の答えを出すところで間違えたのか、自分の課題を具体化できればやるべきことも明確になるからです。「単元テスト」を通じて自分のやるべきことを自覚させることで、その後に続く講義動画や「確認テスト」の学習効率を高めています。

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生徒や保護者の変化・声

基礎学力や学習習慣が定着していない生徒には
コミュニケーションを通じて活用を促進し、成績アップに貢献。

ICT教材の導入を検討していた頃は、生徒にICT教材を与えれば、みんな自分から取り組んでくれるだろうと考えていました。しかしながら、ICT教材といってもあくまで教材の一つ。ICTに任せるところと、人(塾)が関与するところを明確に分ける必要があると思います。特に基礎学力や学習習慣の定着に課題を抱える下位層の生徒の場合、そもそも一人で勉強すること自体が難しいものです。『スタディサプリ』で宿題配信しても取り組めていない生徒には、「スタディサプリ for TEACHERS」で進捗状況を随時確認した上で声をかけたり、一緒に講義動画を視聴したりしながら活用を促しています。すでに基礎学力や学習習慣が定着している上位層の生徒には、その生徒に合った宿題配信をくり返し行い、生徒の学力を最大限に伸ばしています。取り組みの成果は定期テストの点数に現れ、下位層の生徒は数学で58点アップ、上位層の生徒は学年で2位を取るなど、それぞれ大躍進を遂げています。
現在『スタディサプリ』を利用しているのは中学生だけですが、今後は小学生、高校生にも活用の幅を広げていきたいです。『スタディサプリ』の大学受験対策講座は充実していますし、わからない問題や単元が出てきた時に、すぐにその部分に戻って学び直しができるのは大きなメリット。生徒それぞれの目標や習熟度に合わせて、今後も『スタディサプリ』を活用していきたいです。

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profile

ほめのば学習塾(岩手県花巻市)
小國 奎馬先生

小学3年生から高校3年生まで、60名の児童生徒が通う個人塾。「ほめたい!のばしたい!」を教育方針に据え、ほめる授業で学力だけではなく「生きる力」を伸ばしていける塾を目指す。学習塾の枠を超え、地域の社会人や大学生を招いた地域交流会を開催し、地域や児童生徒に進路や仕事、人生について考えるきっかけを提供する。

※この画面の情報は、すべて取材した時点でのものになります。